ただ今、政略結婚中!
『そうか、今夜も遅くなる。夕食はコンシェルジェに言って何か届けるように手配するが、何が食べたい?』


「大丈夫です。カレーを作ったんです」


今夜も遅くなると聞いてホッとしたと同時に気持ちが落胆した。


『まったく、休んでいないと治らないぞ?早く休むように。ベッドでな』


「……はい」


私の返事を聞くと電話は切れた。


「本当に忙しいんだな……そんなに忙しくてどうして彼女と付き合うことが出来たんだろう……」


彼女も世界各国で仕事をしているはず。


「はぁ……」


自然と口からため息が漏れる。


好きな人となら時間を無理にでも作るのかな。


隼人さんは彼女にとってどんな恋人なんだろう。


彼はその気になれば、魅力的に振る舞える人だと思うから、きっと恋人には優しい人になるんだろうな。


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