ただ今、政略結婚中!
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パーティー会場は1階のレストランだった。
大きな窓は開け放たれ、海から心地よい潮風を運んでくれる。
小規模のパーティーかと思っていたけれど、レストランには結構な人数がいた。
腰に回った隼人さんの手になれず、心臓はたえずドキドキと波打ち、それが彼に伝わらないか心配だった。
聞こえたとしても無視してくれることを願う。
私達が会場に入ると、恰幅の良い銀髪の男性がゆったりとした足取りで近づいてきた。
その男性に気づいた隼人さんは近づき、親しげに抱き合うと会話を交わした。
これまでは隼人さんのエスコートは完璧だった。
一応妻だからないがしろに出来ないんだよね……。
挨拶を済ませると当然、彼らの会話には付いて行けず、側でシャンパンをすすって聞いているフリをする。
「亜希さん!なんて素敵なんだ!」
背後から嬉しい日本語が聞こえて振り返ると、やはりブラックフォーマルを着こなしたジョンが立っていた。
「ジョン」
「まるで海の妖精みたいだ!」
「それはほめ過ぎなんですけど……」
私はジョンのものすごい例えに、苦笑いを浮かべた。
パーティー会場は1階のレストランだった。
大きな窓は開け放たれ、海から心地よい潮風を運んでくれる。
小規模のパーティーかと思っていたけれど、レストランには結構な人数がいた。
腰に回った隼人さんの手になれず、心臓はたえずドキドキと波打ち、それが彼に伝わらないか心配だった。
聞こえたとしても無視してくれることを願う。
私達が会場に入ると、恰幅の良い銀髪の男性がゆったりとした足取りで近づいてきた。
その男性に気づいた隼人さんは近づき、親しげに抱き合うと会話を交わした。
これまでは隼人さんのエスコートは完璧だった。
一応妻だからないがしろに出来ないんだよね……。
挨拶を済ませると当然、彼らの会話には付いて行けず、側でシャンパンをすすって聞いているフリをする。
「亜希さん!なんて素敵なんだ!」
背後から嬉しい日本語が聞こえて振り返ると、やはりブラックフォーマルを着こなしたジョンが立っていた。
「ジョン」
「まるで海の妖精みたいだ!」
「それはほめ過ぎなんですけど……」
私はジョンのものすごい例えに、苦笑いを浮かべた。