ただ今、政略結婚中!

至福の時

私を抱き上げたまま、寝室へ向かう間も熱いキスは止まない。


キスの音がこんなに官能的に耳に響くなんて知らなかった。


ベッドの上にゆっくりと降ろされても、隼人さんの舌は絡みつき、むさぼる様なキスに囚われたまま。


Tシャツが脱がされ、ブラジャーがいとも簡単に床に落ちていく。


恥ずかしくて両腕で胸を隠そうとすると、隼人さんの手に阻まれる。


「ぁ……」


「隠さないでくれ……きれいだ」


隼人さんの唇が喉元を滑り、片方の乳房に移動していく。


「電気を……」


恥ずかしくて暗くして欲しいと思った。


「だめだ」


「隼人さんっ」


キスで硬くなってきている蕾が口に含まれ、舌でやんわりと転がされる。





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