ただ今、政略結婚中!
内装も家具もデザイナーによって選ばれ置かれていたので、私は自分の荷物を片付けるだけで良かった。
隼人さんの私物はまだない。
段差のない玄関に水色とピンクのスリッパが置かれていた。
これも私が買った物ではない。
この部屋には新婚さんが使いそうなペアの物がたくさん用意されていた。
隼人さんはちらりとスリッパを見て靴を脱ぎ、足を差し入れた。
私も同じようにヒールを脱いで、ピンクのスリッパに足を通す。
隼人さんは黙ったまま、初めて入る新居のリビングに入る。
「何なんだ。この部屋は甘ったるいくらいだな」
部屋を見廻してから、気にいらない様子。
「そんなこと言われてもいないからいけないんじゃないですか」
隼人さんのそっけない態度にも腹を立てていた私は反抗的に言っていた。
「嫌いな色ばかりだ。落ち着かない。俺が好きなのは黒かグレー 寒色系だ」
「私がインテリアコーディネートをしたわけではないので、そう言われても困ります」
なんだか事務的になってしまう。
「まあ、いいさ。俺が住むんじゃないからな。お前の気にいるようにすればいい」
隼人さんの私物はまだない。
段差のない玄関に水色とピンクのスリッパが置かれていた。
これも私が買った物ではない。
この部屋には新婚さんが使いそうなペアの物がたくさん用意されていた。
隼人さんはちらりとスリッパを見て靴を脱ぎ、足を差し入れた。
私も同じようにヒールを脱いで、ピンクのスリッパに足を通す。
隼人さんは黙ったまま、初めて入る新居のリビングに入る。
「何なんだ。この部屋は甘ったるいくらいだな」
部屋を見廻してから、気にいらない様子。
「そんなこと言われてもいないからいけないんじゃないですか」
隼人さんのそっけない態度にも腹を立てていた私は反抗的に言っていた。
「嫌いな色ばかりだ。落ち着かない。俺が好きなのは黒かグレー 寒色系だ」
「私がインテリアコーディネートをしたわけではないので、そう言われても困ります」
なんだか事務的になってしまう。
「まあ、いいさ。俺が住むんじゃないからな。お前の気にいるようにすればいい」