ヤンデレ彼氏に迷惑なほど愛されて
丁度、手近にあった彼の耳を甘噛みした。
ミナナなりの怒りの現れ。
彼が体を離して、痛いなぁと笑っていた。
「怒っているんだ?」
「ええ。なぜかは分かりませんが。ああ、知りたくもない」
「きっとミナナは、愛する俺が傷つくのが耐えられないんだね。しかも俺自身の手で。だから俺に怒っている」
「どうとでもとってください」
そっぽを向くミナナに、かわいいと彼は頬をすり付けた。
「今度からはなるべくミナナも怒らないように頑張るよ。もっとも、ミナナが傷つかないのが先決だけど。まあ、その前に――」
ミナナを立たせるついでに、彼は死体を踏んだ。
「もう誰も、君と俺に関わらないよう――こんな馬鹿な真似しないように手筈は整えるから、こんなこと一生ないけどね」