カナリア鳴く空
2日間の演奏会が、やっと終わった。

「――優衣…」

誰もいない廊下で、私は優衣の名前を呼んだ。

やっと、帰れる。

明日、帰れる。

フラフラした足取りで、部屋に戻る。

昨日はあまり眠れなかったと言うこともあり、足元はおぼつかない。

今日はぐっすり眠ろう。

そう思っていたら、部屋についた。

カギを差し込んだ時、
「誠司さん」

その声に振り返ると、
「優衣…」

私は、驚いた。

私の目の前に、優衣がいたからだ。
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