レッスン ~甘い恋の手ほどき~


「私、やっぱり怖くて……」



思わずしがみ付いて震えてしまう私を、丸ごと受け止めてくれるような、温もり。


「華帆、俺と練習しよう」

「練習?」

「本当の好きを信じられるようになる、練習。レッスンだ」



私の頬に伝う涙を、大きな手で拭いながら、私の顔を覗き込んでいう。
目の前の彼は、とっても自信に満ち溢れていて、私とはまるで違う。



「いつか、俺のことを、欲しくて欲しくて仕方なくなるようにしてみせる。俺が華帆を欲するように――」



そんな、こと、私にできるの?
もう、怖くて仕方ないのに……。




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