レッスン ~甘い恋の手ほどき~


声を上げて泣きそうになるのを必死にこらえて、ただ、シーツを握り締める。

時折与えられる胸への愛撫でさえも、痛くて仕方がなくて。
「触らないで」と思わず口にしてしまいそうなほど。



どうして、私はこんな……。

女として不合格なんじゃないかと、辛い気持ちに包まれる。



彼と交わすキスでさえも、もう苦痛で仕方がなくなって。



やがて彼が果てた時、これでやっと解放されるんだと、思わず涙がボロボロと零れてしまうほどだった。




「華帆? 痛かったのか?」


心配そうにそう言う彼に、本当の事なんて言えなくて。


「違うの。うれしかったの」



その涙の訳を隠すように、私はそう言ってしまった。






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