レッスン ~甘い恋の手ほどき~

「俺たち、深谷信者だから。
あの婚約者にはもちろん渡したくないけど、いい加減な女に、深谷さんを渡したくない。って、俺はちゃんと女が好きだよ?」


クスクス笑う彼に、少し緊張がほぐれる。



「でもさ、華帆ちゃんなら、満場一致で合格。

華帆ちゃんをここに引っ張る前に、ずっと深谷さんが言ってた言葉がよく分かったんだ。
一見しっかりしてそうで、意外と脆くて。けど、いつも全力で何事にもぶつかって。

全力な分、きっと傷つくのも人一倍大きいし、その代り喜びも大きい子なんだろうなって思った。

こんな華帆ちゃんを守りたいって思う、深谷さんの気持ちも分かったりして。
んで、華帆ちゃんなら、深谷さんの喜びをいっぱい引き出してくれる気がしたんだ」



彼の喜び?
そんな風に考えたことがなかった。




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