レッスン ~甘い恋の手ほどき~

「華帆――」


私より2時間ほど遅く帰ってきた彼は、私がいると分かっていたように、チャイムを鳴らした。

そして、ドアを開けた私を、すぐにギューっと包み込んでくれる。



「すまなかった。辛い想いをさせた」


辛くなんかない。現に、彼はここにこうしていてくれるから。



「俺は、この先ずっと、華帆だけを想い続ける。たとえ、何もかも失ったとしても」


きっと誰かに、一部始終を聞いたのだろう。
私の耳元で囁かれるその言葉が、私の胸に響いてくる。




< 251 / 253 >

この作品をシェア

pagetop