レッスン ~甘い恋の手ほどき~

車は住宅街を少し走ると、5階建ての立派なマンションの前で止まった。

彼が何かを操作すると、ゲートが開いて、車のままそこへと入る。


裏手にあった駐車場に車を止めて、マンションに入っていく彼に続くと、その豪華さに目を見張った。


床は大理石なのか?
ピカピカに磨かれていて、ゴミ一つない。

淡いオレンジの光りをともしているのは、シャンデリアのような電燈で……。



「深谷様、お帰りなさいませ」

「あぁ。悪いけど、今後彼女が出入りするから、登録してくれる?」

「かしこまりました」



何が何だか分からないうちに、深谷さんに手を引かれて名前を登録されて、写真を撮られる。





< 73 / 253 >

この作品をシェア

pagetop