Tricksters2ッ
「もう! 淳一の、そういうとこスキー!!!」
「うわーっ!」
上半身押し倒されて、コタツがガタンと揺れた。
「離せー!」
「嫌よ! 淳一は私のモノだもん。淳一だから、結婚してもいいかなぁて思ったんだもん!」
「だめぇー!」
「李花……」
それまで黙って李花が、俺から藍莉を引き離そうと間に入ってきた。
「だめって、偉そうに! 愛子おばあちゃんは、あんたのことなんて認めてないわ」
「認めてもらえるように頑張るもんっ!」
李花の涙が押し倒された俺の頬にパラパラと降ってきた。
「ゴッシゴシのこととか、藍莉さんのオウチのこととか、李花にはさっぱり分かりませんけど……じゅんちゃんは、ダメ」