片想
雨が降っていてよかった。
雨のせいでアタシが泣いてるのかどうかなんて宮垣くんにはわかならい。
でも表情までは隠しきれなかったようで彼は不思議そうな顔をした。
「薬師さん?」
たぶん、
アタシはそのあと言われる言葉が怖かった。
だから、
大きな声で彼の言葉を遮った。
「ごめんなさいっ!
先に帰る!」
アタシのその言葉に彼の怪訝な表情。
突然、怒鳴るから嫌な思いをさせたかもしれない。
でも自分に余裕がない。
ダメだ。
もう冷静になんてなれない…。