片想

「いいなあ、大阪。
いっぱい美味しいものとか食べれるんですよね?」

一緒に仕事を終えた舟岡さんが化粧直しをしながら羨ましそうな顔をする。


「…って思うでしょ?
そうでもないんだから。
結局いつも時間に追われて仕事だけで東京帰るってパターン」

鏡に映った彼女の顔を見ながらアタシは答える。


「そんなもんですか?」


「今までも何回か行ったことあるけどいっつもそんな感じ」


アタシも舟岡さんと同じように化粧ポーチを取り出しルージュを引きなおす。

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