片想
あ、そうだ。
試験の資料のお礼を…。
さっさとお礼を言って終わらせてしまおう。
なんだかいつまでも借りをつくってるみたいでいい気分じゃない。
でも。
彼だっていう確信はないし。
よっぽどお礼を言いたくないのかいまさらそんなこと考える。
「…で、可愛いですよね?
お嬢さん?」
「ああ、なに?
急に?
アカネのこと?」
「自慢のお嬢さんでしょう?」
突然、宮垣くんが和水チーフのお嬢さんの話を始めた。