片想
彼のやさしさに泣きそうになる。
アタシは慌てて机の周りを片付け立ち上がる。
そして彼に背を向けながら言った。
「あのっ、お疲れさまでした」
少しして和水チーフの声が背中越しに聞こえた。
「本当に、何かあったら…
なんでもいいから話してくれていいから!」
アタシは…。
その言葉を聞いた途端、
どうしてだろう、
糸が切れてしまったように。
涙で視界がぼやけ
振り返り
そして
彼の元へとゆっくりと戻り始めた。