片想
「そう、さっき話した、だいすきなひと。
大丈夫、薬師さんのことは変なこと言ってないよ?
仕事のできるカッコいいオトナの女性って言ってるから」
幸せそうに笑う彼女。
カッコいいオトナの女性…か。
そんなことないのにな。
アタシは苦笑する。
「いいな、うらやましい。
アタシもそんなひとと出逢いたい」
アタシはあの残業の夜、
和水チーフに気持ちを伝えたけれど。
何も壊してはいけない。
傷つけてはいけない。
あれがお互いの、
最善の解決策だった。