くれいじーらぶ◆ヴァンパイア少女に詰め寄る貧血少年



首筋に舌が這う。
ゾクッとした快感が襲った。



「んっ……」



「何焦ってるの……?言っただろ?君の全てをもらうって……」


紗依くんが囁くと吐息が耳に入り全身が痺れた。




(だってだって……捧げるとかちょうだいとか心の事だと思ってたのよ〜!)




「……もう逃げられないよ。君の全ては俺のモノ。一生手放さない」



舌が深く差し込まれる。


「んぅ……」


ピチャピチャと舌を絡める音が教会に響いて、快感に頭がぼんやりしてくる。




(……でも、嫌じゃないわ)

紗依くんの体の温もりが心地よかった。






「……ずっとそばにいてね」



あたしがやっと聞き取れる程の小さい声でそう言うと


紗依くんは少し驚いたような表情をした後、嬉しそうに微笑んだ。




あたし達は笑顔で見つめ合うとまたゆっくりと唇を重ねた。



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