スターの結婚
「瀬野さん、スタジオのほうへお願いします。」


「はい。まあ、心配するな。」


公平はポンと大介の肩を叩くと収録スタジオへ向かった。


「おはようございます。」


スタジオに着くと公平と大介は共演者、スタッフの一人一人に挨拶した。


「大丈夫か?顔色悪いぞ?」


監督の藤田は公平ではなく公平の相手役の女優 市川葵に尋ねた。


確かに葵の顔色は悪い。


「大丈夫です。ちょっと最近忙しくて。笑」


「無理するなよ。」


「はい。よろしくお願いします。」


そんな会話を聞いていた公平は葵を心配そうな眼差しで見ていた。


「公平さん、どうしたんすか?」


葵を見つめる公平に大介は不思議な顔をしていた。


「いや...なんでもない。」


「それでは今から収録開始しまーす!今日も1日よろしくお願いします!」


「お願いします!」


スタッフの掛け声と共にドラマの収録が始まった。
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