スターの結婚

早朝の風間家――


時計の針は午前7時をさしている｡


リビングでは昨日の深夜に仕事から帰宅した悠果里がソファーの上で爆睡中｡


「悠果里！すぐ起きて!!」


自分の部屋から出てきた沙織里はボサボサの頭で寝起きなのが一目瞭然｡


同時に慌てているのも一目瞭然だった｡


なかなか起きない悠果里に沙織里は冷凍庫から氷を出してきて､悠果里の顔に氷をあてた｡


「つめたっ!」


悠果里は一瞬にして起きた｡


というより､飛び起きた｡


「あんた！公平とどうなってるのよ!?」


「はあ?」


起こされた上にいきなり公平とのことを聞かれた悠果里はワケが分からず｡


「だから､浮気とか...」


「失礼ね!私がそんなことする訳ないでしょ！朝っぱらから何よ!」


「あんたじゃなくて公平よ！」


「え...?」


悠果里の顔色は一気に不安な顔色に変わった｡


「とりあえず､今から事務所行くから用意しなさい｡詳しいことは事務所で話すから｡」


沙織里は自分の部屋に消えていった｡


状況が掴めない悠果里はとりあえず支度をするために自分の部屋へ戻った｡


「何よ...浮気って...」