オレはそんな彼女に恋をした ~地獄鬼の襲来!~ [完]
すると、女をかき分けて燐に近寄ってくる人物がいた
「相変わらず、スゲー人気だな燐わ。てか、燐と会うの久しぶり♪ずっと会いたかった~。」
そう言った卓ににこやかに燐は告げた
その笑みには殺意すらみえる
「キモイのでやめてください。たった3日あってないだけでしょう?それよりもつきましたよ」
「ブー、燐のけちんぼー」
燐と卓は人をかぎ分けいつの間にか理事長室の前についていた。
二人の目的とは理事長室
頭の良い二人が問題を起こすはずもなく、燐に至ってはなぜ呼ばれたのかわかっているようだった。
燐は少しむくれている卓をスルーして目の前の理事長室のドアをノックして開けた
そして一礼し礼儀正しくした。
「失礼します、朔獅燐と相川卓です」
「無視かよ」
ボソッと言っただけであろう卓の言葉はしっかりと燐に届いていた
その証拠に燐がかかとで卓のつま先を踏んでいた。
「ああ、待ってたぞ。燐、卓。入ってソファーにでもかけろ。」
中からかけられる声は少し低めの生き生きしたものだった