オレはそんな彼女に恋をした ~地獄鬼の襲来!~ [完]
燐の頭には猫と鳥での関係性がつながったのだ
嫌なビジョンが頭をよぎる
見回すあたりに猫と鳥の姿が見える
まさしく猫が獲物を見つけたように目を光らせている
「こらこら、弱いものをいじめたらあかんでぇ。これやるからどっかいき。」
燐はバックから食べ物を取り出し猫に与える
すると猫はそれを口にくわえてどこかに消えた
「傷だらけやなぁ。とりあえず、術で掠り傷程度に」
傷というものはできるけ自分で直した方がいいものだ
しかし、さすがにこの小さい体に大きな傷を残しておけば命が危ない。
そう思った燐は鳥に術をかけた
「かの者の傷を癒したまえ、アビラウンケン」
小さく言霊にのせると傷の部分が光、血が止まり傷も小さくなっていた
「あとは、家に帰って応急処置やな。完全に治してやれんでごめんな」