ごく普通の女子高生が、暴走族のお気に入りになって恋しちゃった話

Kissの嵐

ふぁ・・・・眠いな・・・・。

てゆうか、昨日はいろんなことがあったなぁ・・・。

あれ?今日、何曜日だっけ?

昨日は木曜日だったから――――――

「金曜日じゃん!!」

平日じゃん!!

ヤバい!!もう7時じゃん!!私、用意までに30分、ごはん食べるのに10分かかるんだから・・・・えっと、40分?!やばーい!

ピーンポーン。

は?!こんなときになによっ

「はい?!どなたですかー?」

急いでいたから、私は確認しないで開けてしまった。

ここで、シカトしておけばよかったんだ・・・。

「海乃莉ー!おはよー!」

け、啓吾君?!

って、でぇぇぇぇーー?!

コイツ、とびかかってきやがった!!

そして、今、一番気に食わないのはこの体勢。なんでコイツが私の家にいて、なんでコイツが私の上に乗っかっているのよっ!!

「ねぇ、啓吾君どいて」

「ふぅん。押しのけてみたら?」

こんなチビ(失礼)、押しのけられるにきまってんじゃないのっ。

「言っとくけど、俺、身長165センチだけど、力だけはあるからね♪」

んなのどーでもいいわっ!!

私は、思いっきり押した。でも・・・そんな努力の虚しく、啓吾君はピクリとも動かなかった。

「本気で怒るよ?」

「へぇ。海乃莉が怒っても、可愛いだけだと思うけどな」

「私、可愛くないし!!」

「じゃぁ、可愛いって証拠見せればいいんでしょ?」

えっ・・・。

グイッ!!

一気に私と啓吾君の距離が縮まった。そのせいで、啓吾君の息が私の鼻にかかる。

「啓吾君、やめ・・・ん?!」

わた、えっ?私・・・今、なにされてる?!

ももももも、もしかして・・・ちゅう、されちゃってるの・・・・?

い、い、いやーーーーぁ!!



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