ガリ勉くんに愛の手を
突然、佐奈がいなくなって僕の心は抜け殻同然だった。
言葉では言い現せないほどの屈辱、そして悲しみ。
この人さえ現れなければ…
何度心にそう唱えた事か…
心の奥から燃え上がる闘志が今爆発しそうになっている。
健二に勝ちたい!
(勉ちゃん、あなた私よりもずっと健ちゃんに対して何か強い思いがあるのね?)
僕を見ながらイッコーはそうつぶやいた。
オーディション開始10分前になってやっと健二たちが控え室に戻ってきた。
緊張している様子もなく余裕の表情を見せる健二に対し、僕はもう手足が震えて今にも気絶しそうなくらい緊張しまくっている。
朝の落ち着きは一体どこへ消えてしまったのか?!
イッコーもさっきの動揺はなく平然とした態度でスタイリストとしての仕事をこなしている。
その姿が気に入らないのか健二は僕たちを睨むようにじっと見ている。
(なんか気になる。
こいつが俺のライバル?…まさかな。)
健二は僕に対し、今まで感じた事のない不安とプレッシャーを感じているようだった。
一方、隣りでヘアースタイルを整えていたショウが健二に話かけた。
「そう言えば健二、大阪から彼女が来てるんじゃなかった?」
「えっ? ああ…」
素っ気のない返事…
(佐奈さんの事だ。)
僕はその会話に必死で耳を傾けた。
「どうなってるんだよ?
ちあきさんとも噂になってるし、もしかして二股~?」
(佐奈さん以外にも付き合っている人がいるって事?!)
僕は耳を疑った。
言葉では言い現せないほどの屈辱、そして悲しみ。
この人さえ現れなければ…
何度心にそう唱えた事か…
心の奥から燃え上がる闘志が今爆発しそうになっている。
健二に勝ちたい!
(勉ちゃん、あなた私よりもずっと健ちゃんに対して何か強い思いがあるのね?)
僕を見ながらイッコーはそうつぶやいた。
オーディション開始10分前になってやっと健二たちが控え室に戻ってきた。
緊張している様子もなく余裕の表情を見せる健二に対し、僕はもう手足が震えて今にも気絶しそうなくらい緊張しまくっている。
朝の落ち着きは一体どこへ消えてしまったのか?!
イッコーもさっきの動揺はなく平然とした態度でスタイリストとしての仕事をこなしている。
その姿が気に入らないのか健二は僕たちを睨むようにじっと見ている。
(なんか気になる。
こいつが俺のライバル?…まさかな。)
健二は僕に対し、今まで感じた事のない不安とプレッシャーを感じているようだった。
一方、隣りでヘアースタイルを整えていたショウが健二に話かけた。
「そう言えば健二、大阪から彼女が来てるんじゃなかった?」
「えっ? ああ…」
素っ気のない返事…
(佐奈さんの事だ。)
僕はその会話に必死で耳を傾けた。
「どうなってるんだよ?
ちあきさんとも噂になってるし、もしかして二股~?」
(佐奈さん以外にも付き合っている人がいるって事?!)
僕は耳を疑った。