Luck TesT
この場所に近いわけじゃない。
だけど、どこかで確かに、音がした。


何の音…?
爆竹か何かが、破裂したような、そんな感じだけど…。


何の音なのか、確認しに行くべきか悩んだ。
だが、結斗を置いていくわけにはいかない。

「ねぇ、結斗。起きてよ、ねえ」

軽く体を揺さぶってみる。
だが、結斗はまったく起きる気配を見せない。

「…そうだよね、疲れてるよね…」

あれだけのことがあったのだ。
疲れて熟睡していてもおかしくはない。


どうしよ…


そう思った時だった。

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