Luck TesT
「そんな…じゃぁ、あの爆発は…」

葵はへなへなとその場に座り込んだ。

「朱美が引き起こしたんだよ」

真也が言う。
その言葉に、葵は茫然となる。

「本当は、誰でもよかったんだ。それに、もしも誰も行かなかったら、その時は自動的に爆発する仕組みにしてたしね。ま、しょうがないよ」

真也の言葉に、葵はキッと睨みつけた。

「しょうがないって何!?朱美は、死んじゃったんだよ!?」

葵の言葉に、真也はため息をついた。

「でも、それは朱美が自分で選択したことだろ?」

葵は眉間にしわを寄せる。

「何言って…」

「開演までそんなに時間がなかったんだ。本来なら、待たせている俺のところに戻ってくるなり、連絡をするなり、するべきじゃないかな?」

言われて葵は言葉に詰まる。

「そうすれば、朱美を俺が、助けてやることだってできた。でも、彼女はそれをしなかった」

葵は、何も言えなくなった。

「これは、彼女の選択なんだよ、葵。そして、その結果なんだ」

真也の言葉に、葵はただ、下を向いた。

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