Luck TesT
「こんなことのために作ったわけじゃない…」

結斗は涙を流しながら、呟いた。
銃を持っている手は震えている。

「そうだね、結斗。でもさ、終わらせたいのなら、銃口は俺じゃなくて葵に向けなくちゃ」

「え…?」

突然の言葉に、葵は意味がわからず、目をぱちくりさせる。
結斗はその言葉にはっとなる。

「結斗が葵のこと、好きなのはわかるけど。自分の命と葵と、どっちが大事かなんて、考えなくてもわかることじゃん」

真也が冷たく言い放つ。

「ゆい…」

ゆっくりと、結斗がこっちを向く。


うそ、そんな…


ふるふると首を横に振る。
だが、結斗は困ったような表情を浮かべながら、ゆっくりと、銃口を葵へと向けた。
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