誓~天才演技者達の恋~


ユリアも知っている。

自分と酷似し過ぎている白野百合亜について。


「関係性なんてありません。私は菊花ユリアです」

「それにしては...似すぎてません?」

「.......」


朱美は、一枚の写真を取り出す。

それはユリアが忘れている、修学旅行中の写真。


「行きでしているネックレス...白野百合亜さんに日比野卓也さんがあげたモノです。
デザインは、霧島ジュエリーの中でも世界に一つだけ。

そしてリボンのチャームの裏には、Yuriaと掘られていました。」

「!!!!!!!!!」

「もしかして、あなたは飛行機事故で生き残った...白野百合亜さんなんではありませんか?」


ユリアは頭を抱えて、朱美の前で崩れる。

朱美も突然のことに、軽く悲鳴を上げる。


「Yuria!?」

「嘘...よ。嘘...。
私が白野百合亜なんて、ありえない」

「Yuriaさんって、記憶喪失だったりします?」

「えっ.....?」


朱美はユリアと同じ目線になるように、しゃがむ。

ユリアは朱美に警戒の視線を送っていた。


「本当にドラマみたいな話ですね。
あなたが記憶喪失前、白野百合亜だとしたら...。

あなたの周りは嘘をついていた事になります」

「ウッ.......」

「菊花ユリアは存在しない。
自分のためにも、早く思い出すことをオススメします」


朱美は、室井が来る前に撤収した。

室井は倒れているユリアを見て、急いで駆け寄った。


「ユリアさん!?ユリアさん!?」

「記憶.....記憶が...ほしい」

「百合...亜?」


「私は、白野百合亜なんですか?
全部........嘘なの....?」
< 170 / 252 >

この作品をシェア

pagetop