誓~天才演技者達の恋~
シークレットのYuria
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都心の大型ビジョン。
多くの人々が、ジャックされた画面を見ていた。
「美星堂の新、CMだって」
「キャー!日比野卓也じゃん!....あれッ?誰?」
{卓也,頭を下げながら「いらっしゃい」}
{Yuria,化粧品を見ながら「...私でも綺麗になれますか?」}
{卓也,微笑みながら頷く}
CMはいたってシンプルなモノ。
しかし、CMを見ていた人々は口を開ける。
CMの中で、卓也が一人の女に化粧を施した瞬間。
十人十色とでも言うのだろうか....。
タイプの違う美女10人が、卓也の前に現れる。
「ねぇ、これって...綺麗になれますか?って言ってた人?」
「違うに決まってンじゃん!!別人だよ。だって全然違うじゃん!!」
{卓也,コンパクトを落とす}
{Yuria,コンパクトを10人が拾う「あなたが恋したいのは誰?」}
「ちょー綺麗。ロリータにゴスロリもいる!!」
「嘘ッ!OL風とか、凄いよ、コレッ」
すると画面の中で、タイプが違う10人が並ぶ。
{Yuria,真ん中の薄ピンクのドレスが指を鳴らす}
{Yuria,ポーズをとりながら10人が「あなたがなりたいのは、どれ?」}
{Yuria,10人揃えて「美星堂、ジューエーリ」}
ジャックが終わっても、大型ビジョンの前から人は動かない。
それどころか、大騒ぎになってしまっていた。
「ねぇ、あの美女誰!?」
「由梨とか舞子じゃないらしいよッ!新人!?」
「ありえないって!あのオーラとか...第一、新人さんが10人も!?」