ちょこれーと


店を出て、佳代ちゃんとその同期の女の子たちは「2次会」って楽しそうにカラオケ屋さんに消えていった。
それを追うように若い男の子たちや女の子も同じ建物の中に消えた。
当然青柳君も

年配の上司は、残りの男性たちを誘い、別の居酒屋へ…

舞子は、隅のほうで携帯で話していたかと思うと、満面の笑みを浮かべ


「彼と会うから、またね~」

と言って、駅に走って行った。



残された、私は…
1人寂しく、駅へと歩き出すしかなかった…


そして思い出す、さっきのメール


『この間の店で待っててください』


来るわけないのに…


さっき、カラオケに行ってるの見たじゃない



そう思うのに…

なぜか


そのお店へと、足が向かっていた。



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