†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「樹里」
「……っ…ん…?」
「キスしてもいいか?」
甘いマスクでそう囁く廉。
もう…拒否する理由なんてない。
あたしはゆっくりと頷いた。
すると廉は優しく微笑み、あたしの両肩を押さえると、そっと唇を重ねてきた。
久しぶりの廉とのキス。
どうしよう…。
嬉しすぎて、泣けてきたよ…。
「……っ…ふ…」
「樹里、好きだ。」
唇が離れて、ギュッと抱き締められる。
もうこのままあたしを離さないで……。
もう二度と、あなたと離れたくない。