†危険な男†〜甘く苦い恋心〜

「23。そういえば教えてなかったね」




「23か…。思ったより若いんだな」




は?
どういうこと?




「ん?気ぃ悪くしたか?」




雨宮さんはククッと笑う。




「悪かったですね!老け顔で!!」




あたしは雨宮さんから離れた。




何よ!
“思ったより若いんだな”って!




「ははっ、怒るなよ樹里。別にそういう意味で言ったんじゃない」




雨宮さんは背中を向けたあたしを後ろから抱き締めてきた。




「こんなに綺麗だからさ…もっと大人なのかと思っただけだ」




チュッと優しく頬にキスをされる。




なんなんだ、この人は。




あたしは赤くなる顔を隠した。




< 76 / 241 >

この作品をシェア

pagetop