おやすみがいえない
ファーストキス

「ねぇミナミ」


「んー?」


「あたしさ、」


「んー」


「フェラん時に口に出されたらその直後にディープキスがしたい」


「…んー」


その時の私は、美術部の展覧会でボロクソな結果を出してしまってて、頭をちゃんと回せなかった。


「どう思うよ?」


帰り道はいつもより凄く長くて、本当は反応できるような余裕はない。


でも


「…いんじゃない?」


何故かナノカのトンでもない発言の意味はちゃんと理解していた。



「いーよねーっっ!!」



17歳 高2 処女の秋だった。
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