Selfish―俺様彼氏―




翌日、教室で親友の繭と話していた。


毎朝、隆太と一緒に学校に来てたけど

【先に行くから。】

と、メールしてからひとりできた。





そして、繭に今までの私の不満を言いちらしていた。




「ねぇ、繭はどう思う?」


「どうって…ねぇ。私はなんとも言えないなぁ……あっ。」


「なに?どしたの?」




繭の視線の先には……教室のドアのとこに息を切らした様子の隆太がいた。



「香奈!!」


そして隆太は、自分のクラスの教室じゃないのに、ズカズカと教室に入って私と繭がいる机の前にきていた。




「じゃあ……私、ちょっとトイレ行ってくるね。」


「あっ…繭!」




繭の後をついて行こうとしたら、隆太に腕を掴まれてさっき座ってたとこに座らされた。



隆太は、さっき繭が座ってた私の目の前のとこに座った。









.
< 5 / 19 >

この作品をシェア

pagetop