最後の恋
「なんか元気ないやん」
「そう?」
その夜。付き合い始めてから日課のようになっている電話の最中に、椎名にそう聞かれて私は少し動揺した。
「うん。いつもと違う。なんかあった?」
「ううん、何もないよ?いつもと同じだよ」
明るい声でそう言葉を返しながらも、顔は全く笑えていない自分に気付いた。
「ほんまに?ならいいねんけど」
椎名がそう言うと、私達はいつも通り30分程電話をして。それからいつものようにまた明日、と電話を切った。
今はいい。
好きでいてくれていることが、ちゃんと分かる。
想ってくれていることが言葉や行動でちゃんと伝わってくる。
でも、椎名。
これからもずっと続くのかな?
私と将来を見据えて付き合ってくれてるのかな?
椎名の未来に私はいる?
本当は聞きたい。
聞いて安心したい。
将来を見据えて付き合ってるってそう言ってほしい。
でも…聞けないよ。
まだ付き合ったばかりで、プレッシャーかけるような真似はしたくない。
結婚を迫ってるようなことになる。
だけど…不安でたまらなくなった。
年の差はやっぱり気になるよ。
このモヤモヤ、どうすればいいんだろう。