最後の恋
『あの、“サトル”って、元カレか誰かですか?』
はっ?
背後から聞こえてきた声に、私は慌ててくるっと振り返る。
『サトルも元気?って。なんか久しぶりの会話っぽかったですし』
そう言って私を見下ろしたのは、先にバッティングセンターに入っていたはずの椎名だった。
……盗み聞き?
なんてタチが悪いんだ。
『久しぶりだろうが元カレだろうが…キミには別に関係ナイでしょ、ほらっ、行くわよ』
『でも、その元カレってもしかして…松永さんをフッて浮気相手とくっついちゃったような人じゃないんですか?』
なっ……
『何であなたがそんなこと知ってるの!?』