ハニートースト ~カフェで恋したあなた~






「あのね、ちょっと聞きたいんだけど、あきら君ってさ・・・・・・私のこと、好きじゃないよね?」





ありえないと思っているから簡単に聞くことができた。



あきら君は、思いっきり不快な顔をして・・・・・・



その後に睨みながら言う。





「はぁぁぁ??お前、頭おかしいんじゃねーの?」






あきら君は背中を向けて、洗い物を始めた。




その背中に向かって、ごめんねと謝ってみる。




そんなありえない質問しちゃって、私って失礼だよね。






洗い物の水が飛んでくる。


ずいぶん怒ってるみたい。






「ねぇ、あきら君・・・・・・ごめんね。さっきの、忘れていいから」





「は?忘れられるかよ」







その日はそれから一回も口をきいてくれなかった。





普段憎まれ口ばかりのあきら君だけど、しゃべってくれないと超寂しい。





せっかく久しぶりに会えたっていうのに。



怒らせちゃった。


やっぱり私って、バカで天然で空気の読めない鈍感処女なのかな・・・・・・








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