ハニートースト ~カフェで恋したあなた~




「な、優海?」





片桐さんが足をついて、ブランコを止めた。




そして、私と同じタイミングで前へ。



ふたり一緒に前に後ろに揺れる。



そのことが嬉しくて・・・・・・






「何?片桐さん」





「時々こうして、俺を癒してよ」






想像もしていなかったことを言われて、嬉しいのに顔が硬直する。





やばいよぉ。


癒すだなんて。



癒されてるのは私の方なのに。





「だめ?」





!!!!


その顔、かわいすぎるよ。





上目使いに私を見たその顔に、母性本能がくすぐられる。






「もちろん、いいけど。私でいいの?」




「ま~た、そんなこと言う。俺はお前がいいって言ってんだろーが!バカ」






心地良い。



片桐さんとの会話。




私の勝手な感想だけど、私と片桐さんって同じ空気を持ってる気がする。






一緒にいて、とても楽なんだ。




ドキドキするけど、ほっとする。





「大人になるって疲れるんだよな。でも、お前と一緒にいると昔に戻れる気がする。何も考えずに絵を描いていた頃に。今は無理して大人になろうとして、疲れるよ」





わかる気がする。




就職とか将来のことを考えるのはものすごく辛かった。




学生の頃に戻りたいと私も思ったことがある。







< 84 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop