青空ライン





「山下先輩は…ずっとずっと …か…た大事な特別な先輩です。」




ポツリポツリと呟く声が途中で消えたりして間かわよく聞こえなかったけど





はっきりと大事な特別な先輩って言ってくれた。




俺はこの言葉でもっと二ノ宮のことを好きになった気がした。





「ありがとう。俺も二ノ宮のこと大事な特別な人だと思ってるから」



これは本当に思ってる。



言われたから言い返した訳ではない。




「ありがとうございます。嬉しいです!」




二ノ宮がそう言うと俺は握っていた手をそっと離した。




でもこの手はいつかまた掴んで見せるから。



誰が相手だか知らねぇけど絶対二ノ宮は渡さない。






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