青空ライン
あたしは学校からダッシュして先輩の家に行った。
頭の中は「ただ会いたい」って気持ちだけだった。
ギュッと抱き締めてくれたら昨日のことは忘れてもいいって思う自分でさえいた。
あたしは携帯にメモしておいた先輩の部屋番号を見て307の部屋の前に着いた。
チャイムを鳴らしてすぐにドアが開いて、いきなり抱き締められた。
先輩の胸に顔を埋めると、先輩の良い香りがして耳元で
「…ずっと2人で会いたかった」
と消え入りそうな声で先輩が言った。
あたしも先輩を抱き締め返そうとしたけど、再び昨日のことを思い出して抱き締めることができなかった。
何回も消そうと思ったけど、あの残像は消えてはくれなくて
昨日あれだけ泣いたのに、まだ涙は枯れてなくて
あたしは我慢できなくなって泣いてしまった。