水晶の涙



「お兄ーちゃん!」


目の前から走ってくる、短くも長くもない、セミロングの髪の毛を高めの位置で結んでる女の子

女の子は、私の横に居る男の子…ライン君に満面の笑みで手を振ってる


「よぉ、カンナ。」


「お兄ちゃん!また授業サボって…真面目に受けないと、卒業できないよ?」


カンナ、と呼ばれた女の子はライン君の頭を軽く叩く

ライン君は、「悪ぃ悪ぃ。」と言いながらも、女の子からの攻撃は軽々と避けた


「…あれ?お兄ちゃんの後ろに居る人…」


私の存在に気づいたのか、女の子は私の顔を覗き込む様にして見ながら、首を傾げた


「こいつは、アリア・サラ。何か暇そうだったから、連れてきた。」


ライン君が明るくそう言うと、女の子は顔をしかめた




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