水晶の涙



「二人は、何で喧嘩してるのかしらないけど…今は校内探検という授業中だよねっ、持ち石を使うのは良くないと思うよ?」


全くの正論を言ったレン君だったけど

カイ君もそれでは諦めない
だって…


人類の敵
悪魔が関係しているのだから


「だけど、アリアが…!」


「…男の癖に、言い訳。」


「だね、ハルちゃんの言う通り。」

いつの間に居たのか、花を眺めていたハルちゃんも参戦


無表情でそう言ったハルちゃんが多少、怖かったらしく…

カイ君は
「うっ…」と言葉を詰まらせた


「…取り合えず、ここから出よう。全部の時間をココで潰したら、校内探検じゃなくなるし…」


「だね、次へレッツゴーっ!」

レン君の言葉に賛成して、植物園の入口へと腕を絡めたまま進もうとするルシルちゃん





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