いじわるだけど好きな人

さっそく私たちはデザインが決まったから買い出しに向かう。

よーし、とやる気満々で先生に渡された予算を持つと、那奈が来た。

「零麻、愛しの人来てるよぉー??」

バッとドアを見ると、先輩がいた。

好きだと改めて思ったらなんか恥ずかしい…。いつも通り接することが出来ないような気がする。

「樋浦」

「は、はいっ!!」

意識しすぎて声が裏返ってしまった。
一気に教室が静かになった。

え、あ…。
みんな笑い始めた。ちょっと!!

「樋浦、どんだけだよ!」
「零麻ちゃん可愛いー」

からかわれてるよ~…!!

< 143 / 240 >

この作品をシェア

pagetop