いじわるだけど好きな人

――――――

ライブが無事終わって、私はまた急いでクラスに戻る。

「はぁ…はぁ…っ。疲れた」

息を切らしながらエプロンをつける。
そうすると那奈がニヤニヤしながら来た。

「どうだったぁ~?沖野先輩のラ・イ・ブ♪」

…那奈…。そんな、ニヤニヤしないでよ。

「べ、別に…。普通に良かったよ?」

顔が赤くなるのを隠すため、暑いかのように見せかけて顔をパタパタと仰ぐ。

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