いじわるだけど好きな人

「ヒュ~!!暑いな、樋浦ー」
「いいな~羨ましい、零麻。プロポーズじゃん」

すごい恥ずかしい…けど、嬉しかった。

「や、今のはプロポーズじゃねぇけどさ。また別で言いたいし」


……これ以上に感動して嬉しくなるようなプロポーズ…私、死んじゃうかもしれない。ドキドキしすぎて。

「それは分かりました。…待ってます。ちゃんと、迎えに来てくださいね?…浮気しないか心配ですが」

私が言うと、クラスのみんなが一斉に笑った。確かに、という言葉がちらほら聞こえる。

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