いじわるだけど好きな人




…はあああぁ?!

「なっん…?!ひ…人がせっかく素直になってお礼を言ったのに!私の気にしてることを…」

イライラが募ってきた。 頬を膨らませていると、先輩は私を見て笑った。

「フグみてえ。」

一言。


…そ、その一言が人を傷つけるということを知れ…!!

「やっぱりお返ししますっ!」

強引に上着を先輩に押し付けて私は屋上を出た。

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