問題山積み
整った顔を見るのは、未だに緊張してしまう。
おかしいな、雑誌ではしょっちゅう見かけているのに。


「お前、可愛いよ」


真也が身体を起こし、私に手を伸ばした。
最初のこの一瞬だけは、今でも慣れない。
緊張で身体がびくっと震えてしまう。


「見せて」


真也の声色が甘く変わり、バスタオルをゆっくりと剥ぎ取って、私の上に覆いかぶさる。
その身体の重みに沈められて、私は小さく息を吐き出した。
野性的な眼が、私を見ている。


「…ね。電気、消して…」


小声でねだってみても、時既に遅し。
私の胸に真也は顔を埋めて、私の肌にキスをする。
真也の唇が、指先が、頬が、熱い。
あとはもう、真也がしたいように、真也がして欲しいように、私は動くだけ。
終始一貫して、唇へのキスはない。これも毎度のこと。
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