開国維新の洋魔戦記

山隠り

玲子が言った。


「あなたは、霊力の流れが悪いのよ。

まだ、経絡とツボが開いていないのよ。

憑き神を体内に入れる分にはそれでもいいけど、体外で使うには、霊力の流れを良くして、憑き神を操る霊糸を強くしないと」


玲子は霊糸を見せた。


「霊糸を強くするとこんなことも出来るのよ」


玲子は手から霊糸を出して天井にくっつけた。


そして、自分の体を浮かせた。


手代木は尋ねた。


「どうすればいいんだ」


玲子が言った。


「訓練するしかないわ。

怪我が治ったら、道場に来るといいわ」
< 58 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop