不安定な王子様

……疑惑




放課後になり、亜弥とどこか行こうと思い亜弥に話しかけた。


「亜弥、今日暇か?
もし暇ならどこか行こうか。」

「え、今日?
ごめんね、今日は用事があるから…。」

「そっか。
それなら仕方がないな。」

「ほんとごめんね、
それじゃぁ、私急ぐからまた明日ねー!」

「あぁ、また明日。」


亜弥と教室で別れた俺に千尋が話しかけてきた。

「佑樹!
今日暇なん?
せやったら俺に付き合ってくれへん?


「何処に」

「ちょい買い物行きたいねん
なぁ、ええやろ?」

「こないだそうやって合コンに連れてったの誰だよ?」

「え?
い、いや
な、何の話しかさっぱりわからんなぁ?」

「めっちゃ吃ってんじゃん!」

「堆士!
やかましわっ!」

「なんだよ!
俺はほんとのことを言ったんだろー?」

「お前らうるせぇよ。」

とりあえず人物紹介といこう。
まずはじめに出てきたのが、本條 千尋[ホンジョウ チヒロ]中学の時にこっちに越してきたらしい。
関西から来たらしく関西弁の騒がしい男だ。


つぎに出てきたのが、並樹 堆士[ナミキ タイシ]こいつは家が隣どうしだから小さい頃からずっと一緒にいる。
いわゆる幼なじみだ。


「で、どこに行くんだ?」

「俺も行くー!
そして、可愛い子ひっかける!」

「そうそう、佑樹がおったらむこうから寄ってくる…って!
そうやないわ!
お前はアホかっ!」

「なんだよー
いいじゃないかよー
なぁ、佑樹?
あれ?佑樹どこ行った?」

「あぁっ!
おった!佑樹ちょい待てやー!」


俺は二人を置いて教室から出た。
あいつらは俺が動かないと延々喋り続けるからな。


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