天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
まさに八方塞がり。

このまま金葉は一生顔を隠し続けたまま生きるしかないのか。

「僕だって本当はみんなと仲良くなりたいんだ…でも僕が素顔を晒せば、自分のせいで人が傷付いてしまう…」

微かに声を震わせる金葉。

贅沢な悩みだと言っていた捜査隊の連中も、少々不憫に思ってしまう。

と。

「『みんなと仲良く』なりてぇのか?モテてぇ訳じゃねぇんだな?」

宜虎が言う。

「あ、ああ…僕は今は恋愛よりも沢山の仲間と楽しく学園生活を送る事の方が大切なんだ…」

頷く金葉に。

「なら簡単じゃねぇか」

宜虎はニッと笑った。

「普通に学園生活を送りゃあいい」

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